oranie's blog

旧:iをgに変えると・・・なんだっけ・・・

「伝わる短い英語 Plain English」という本がとても素晴らしかった

2020/6/17 追記 そもそも僕の文章が分かりづらい、という至極まっとうなコメントがあったので若干修正。本を読見直してもっと分かりやすい文章書けるようにならないと。

今日こんなツイートしたら

結構色んな人がLikeしてくれたので改めてブログに。

自分は英語全然出来ないので仕事でもコンプレックス満載なんだけど、さすがにまずいと思ってちょっとは勉強しているんですね。どうしても長文とかがスッと頭に入ってこなくて、仕事のドキュメントやメールを見ても何度か読み直さないと理解出来ないし、同じような文章をメールで書けないので本当に駄目だなぁと思っていました。 ただ、英語出来ないことには変わらないけど、別に仕事などで必要じゃなければ難解な表現や文学的な表現とかはむしろする必要が無くてシンプルな英文を作れれば良い、むしろその方が有益というのをこの本で学べたことはかなり肩の力を抜ける気がしました。下手すると「俺が理解出来ないのはこの文章が難解な構造だからだ」くらいからスタート出来るので時間掛かってもまあ良いかとかなり精神的に気が楽になりました。

で、ちゃんと本の紹介をすると「伝わる短い英語―アメリカ、イギリス、カナダ、オーストラリア 政府公認 新しい世界基準Plain English」というタイトルどおりPlain Englishというフォーマットについての解説です。

jpelc.org

序盤少し引用すると

そして、現在のネットワーク社会による情報過多の環境下で私たちはスピーディーに情報処理を行い、コミュニケーションすることが強いられています。 現在の欧米のビジネス文章の1センテンスの推奨ワード数は20ワード以下です。 情報に修飾を施すことなく、ダイレクトで簡潔、効果的表現を駆使して、たった20ワード内で、情報を伝達するための工夫がされています。 そうした表現の効果と効率をルールとしてまとめたものがPlain Englishガイドラインです。 現在 Plain Englishで書かれる代表的なものが、米国大統領の就任演説であり、ウォール・ストリート・ジャーナル、投資家向けIR資料です。

というとても体系だったルールであり、

米国では、政府からの通達される文章に対し、平易な言語のムーヴメントが1970年代に始まり、1978年に当時の大統領であるジミーカーター氏が政府規制を「費用対効果」(cost-effective)と「わかりやすさ」を推進することで、それまでの問い合わせや訴訟における賠償コストを削減し、一人でも多くの国民が規制を遵守し、そのパフォーマンスの向上を目論み大統領令を発令しました。 現在では、多くの機関が平易な言語を義務化する長期的な政策をとっており、1933年証券法に基づいて、証券取引委員会(SEC)は、1998年にその規則に採用し、法的義務化がされました。そして、現在では、新聞、雑誌など一般的に使用されています。

となっており広く読まれるドキュメントを書く際には法的義務になっているルールのようです。

そのため本の中でも二重否定のような文章は単純な肯定文で書きなさいというような具体的な解説であったり、トランプ大統領のスピーチは小学4年生でも理解出来るレベルでわかりやすくなっている事がスピーチの効果を高めているなどの解説が書かれておりとても分かりやすく学べる内容になっていました。

日本語でもやりがちですが冗長であったり分かりづらく、難解な単語をとにかく多く出すことで自分の文章が良い文章のように見せようとする事を「多くの人が読む時に読みやすいかどうか」という観点で見直せるのは英語以外でも役立つ視点でした。

という訳で、簡単な書評ですが是非英語や分かりやすい文章を書くことを同時に学べるのでとてもお得な本だと思います。